鬼滅の刃 劇場版 無限城編三部作。今回は、そちらの構成について考えてみたいと思います。
無限城編はどこまでか
まず、無限城編はどこまでなのかについて。これは、無限城編と名前がつくだけあって、無限城内部での戦いを指していると考えられます。無限城内部の戦いとは、原作140話~180話あたりまでの戦いのことをいいます。
140話から始まる無限城決戦は、179話で黒死牟戦が決着。180話で二人の隊士が死亡、鬼舞辻無惨が復活。183話で鳴女の死亡により無限城が崩壊。184話では竈門炭治郎が死亡します。
無限城編がどこまで進むのかについては、ボリュームの観点もあるので、考察は容易ではありません。一番インパクトが強いのは、竈門炭治郎の死亡シーンです。死亡で終わらせるのは、次に繋げるという意味でも強い。
綺麗に収めるなら、無限城編に突入した流れからの、無限城崩壊の場面で終わる。無限城突入時に 炭治郎と無惨のやり取りがあったことと、無限城崩壊時に 炭治郎が無惨に投擲すること。ここがリンクするといった見方もできます。
それかもしくは、無惨が復活した場面で終わる。無惨が「鬼狩りは今夜潰す」と言う場面です。
なかなか難しい考察なので、皆さん一緒に考えてください。コメント欄でお待ちしております。
無限城編 導入
アニメ柱稽古編8話・最終話の終わりが原作139話。お館様の屋敷に鬼舞辻無惨が侵入し、産屋敷ボンバー、珠世ドラッグ、悲鳴嶼ハンマーのコンボが続き、柱が集結。
みんなで最終コンボをお見舞いしようかというところで、足元に無限城が出現。その場にいた柱や炭治郎、違う場所にいた伊之助、カナヲ、玄弥やその他の一般隊士まで、無限城に吸い込まれていきました。
この時、引き込まれるような演出がプラスされていたので、扉を開いてただ落とすだけではなく、吸い込む能力も兼ね備えている様子。落ちるだけなら何かに捕まって逃れることもできるので、それをさせないための能力ということでしょう。
このとき同時に、それぞれの鎹鴉も無限城に侵入しています。実は鴉に関しては、歓迎されてはいません。鬼滅の刃コミックス16巻の扉絵には、扉が消える前に頑張って無限城に入っていく、鴉の様子が描かれています。
鬼からすれば、伝達役の鎹鴉は邪魔な存在です。これは侵入を許した鳴女の落ち度でもあります。鴉がいなければ、お館様は戦況や無限城の構造を把握できませんでした。そうなると例えば、愈史郎が鳴女を見つけることができなかったかもしれません。
そして、伊之助の落ち方。これも16巻の扉絵にあったものが再現されています。足元がヒュンとなる感覚に、楽しくて笑ってしまったそうです。
原作では、扉が開いて無限城に落ちるシーンから、炭治郎と無惨が言い合うシーンのみが描かれています。アニメでは、それぞれの隊士が落ちていく様子が描かれました。
劇場版 無限城編三部作の構成
以前に私は、このような構成を考えていました。
第1章 | |
猗窩座戦 | 原作10.9話分 208ページ |
第2章 | |
獪岳戦 童磨戦 | 原作12.6話分 240ページ |
第3章 | |
鳴女戦 黒死牟戦 無惨復活まで | 原作16.4話分 312ページ |
1作目が猗窩座戦。2作目は獪岳戦と童磨戦のセット。3作目は鳴女戦・黒死牟戦、無惨の復活まで。そして第3章の最後に特報として、最終決戦について触れられる。このような構成です。
この予想では、童磨の戦いを一つにまとめています。しかし、童磨戦をまとめるということは、原作を改変することになります。童磨が猗窩座の死について触れるシーンも 若干違和感になってしまうので、童磨戦をまとめる線はないかなと 今は考えています。
なので、あらためて考え直します。考え直すにあたって、注目するべき点が一つあります。それは上映時間です。
参考にするのは、鬼滅の刃の制作会社と同じUfotableの作品『Fate Heaven's Feel』。そして鬼滅の刃の映画の上映時間と、その他のアニメの上映時間です。
それぞれの上映時間は以下の通りです。
Fate 第1章 | 120分 |
Fate 第2章 | 117分 |
Fate 第3章 | 122分 |
無限列車編 | 117分 |
ワールドツアー① | 110分 |
ワールドツアー② | 103分 |
呪術廻戦 0 | 105分 |
ONE PIECE FILM RED | 115分 |
共通点は、2時間前後であるということです。その他にも調べてみましたが、やはり2時間前後という作品がほとんどでした。なので、鬼滅の刃・無限城編三部作に関しても、1章につき120分前後で構成されているとみていいでしょう。
ということは、ボリュームが偏りすぎないようになっているはず。それぞれの戦いの話数については以下の通りです。
無限列車編 | 13.5話分 256ページ |
童磨戦① | 3.1話分 58ページ |
獪岳戦 | 2.7話分 51ページ |
猗窩座戦 | 10.9話分 208ページ |
童磨戦② | 6.9話分 131ページ |
鳴女戦 | 0.6話分 12ページ |
黒死牟戦 | 15.4話分 293ページ |
無惨戦 | 4.2話分 79ページ |
ここでは参考として無限列車編、無惨戦も含めてみました。まず考えにくいのは、童磨戦以外を途中で切り離すということ。例えば黒死牟戦を第2章と第3章で分割するなどです。基本的には戦いはその章で完結させるはず。
そうなると、第3章の黒死牟戦は、2時間にはボリュームがギリギリになりそうなので、黒死牟戦単体となりそう。そこから逆算すると、第2章の終わりは鳴女戦からの、時透無一郎が黒死牟と出会うところで決まりでしょう。
あとは、第1章と2章をどうまとめるかです。原作の順番通りに構成すると、どうしてもボリュームに偏りが出てきます。童磨としのぶの戦い、獪岳戦だけで第1章を構成すると、話数は5.8話、109ページ分。これでは少なすぎます。
またその場合、猗窩座戦と童磨戦の後半、鳴女戦が第2章に詰め込まれるので、話数は18.4話、351ページ分。これはボリューム過多です。
第1章に猗窩座戦を持ってきたとしたら、話数は16.7話、317ページ分。これも少しボリュームが大きい。ただ、黒死牟戦のボリュームを考えたら、これは許容範囲なのかもしれない。
しかしそうすると、第2章のボリュームが少なすぎて、バランスが悪くなってしまいます。第1章で猗窩座戦までいき、第3章が黒死牟戦の場合、第2章は話数が7.5話、143ページ分しかありません。
これは考察が難しい。やはり黒死牟戦を分割する他ないのか。
まとめ
今回は一旦ここで考察を終了。終了地点、原作のボリューム、上映時間など、様々な要因が絡み合う 無限城編三部作。
どうしても黒死牟戦を分割しなければ、ボリュームは揃えられないような気がしています。戦いだけならまだしも、黒死牟戦は回想もありますし。このあたりは、原作の順番を少し変えられるかどうかも肝。
そこについては次回考えます。皆さんの意見が頼りです。コメント欄で一緒に予想をしてください。こうやって考えている時間を楽しみましょう。
まだまだ答えは出ません。楽しんだもん勝ちです。ということで、今回の記事は以上となります。それではまた。
USJと鬼滅のコラボ第2弾
USJに行きたい。2024年7月19日より、鬼滅の刃とUSJのコラボが始まります。鬼滅の刃XRライド・刀鍛冶の里を疾走せよ。これは行きたい。
というのも、無限城編にみんなが落ちるシーンで、これはアトラクションになりそうと思ったのが、USJを検索するきっかけでした。以前に、無限列車編の際はUSJに行きました。一人で遊園地に行くという、離れ業をやってのけました。
次の刀鍛冶バージョンもぜひ乗りたい。夏休みは人が多くて、さらに猛暑もあるので、少し涼しくなったら日本に帰り、USJに行きたいと考えています。
鬼滅の刃XRライド・刀鍛冶の里を疾走せよは、2025年の1月5日まで開催されるようです。まだまだ期間がありますので、行ける人はぜひ行ってみて感想を聞かせてください。