喜怒哀楽がヤバすぎる。半天狗が四体に分裂?上弦が四体?柱12人分の強さ?どうなってやがる。
テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編3話で初登場した、半天狗の分裂体・喜怒哀楽。今回は喜怒哀楽それぞれの性格や技・特徴などについて徹底解説します。ネタバレありなのであしからず。
アニメは毎回一瞬で終わっていきます。心から鬼滅の刃を楽しむためにも、ここだけは押さえておきたいというポイントをまとめました。いいねとチャンネル登録は絶対です。しないとあなたを分裂させます。共有ボタンもお忘れなく。では参ろう。
上弦の肆 半天狗
まずは半天狗という鬼の概要について。半天狗という鬼は、知れば知るほど面白い鬼です。初登場は原作漫画98話「上弦集結」。テレビアニメでは刀鍛冶の里編・第1話にて初登場しました。
声優は通常時が古川登志夫さん。喜怒哀楽についてもそれぞれ別の声優が割り振られており、いずれも豪華な顔ぶれとなっています。私の好みは空喜の声。声優は武内駿輔さんです。
半天狗本体は「怯の鬼」と呼ばれ、額に角と大きなコブを持つ、老人のような風貌をしています。外見年齢は87歳ぐらいとのこと。目が裏返っており、上弦の肆と刻まれている様子は確認できません。ただ、分裂体の目にはしっかり上弦の肆と刻まれているのが見えます。
本体の姿は半天狗という名前に反し、全く天狗らしい姿をしていません。どちらかというと「ぬらりひょん」。分裂体の空喜が翼を生やしていること、可楽が羽団扇を武器としていること、服装が天狗っぽいということ。これらのことが半天狗の名前の由来なのでしょう。
分裂前の強さ
半天狗の戦闘シーンは、刀鍛冶の里編でしか見ることができません。喜怒哀楽や憎珀天のインパクトが強い半天狗。しかし、分裂前も実は相当厄介な相手なのです。半天狗本体・怯の鬼のことです。
刀鍛冶の里を潰そうと、玉壺と共に襲来した半天狗。時透無一郎・竈門兄妹の前に、ぬらりと気配を消した状態で現れました。気配のとぼけ方の巧さは、柱である時透無一郎ですら目視するまで気づけなかったほど。また、鼻の利く炭治郎も匂いを察知できませんでした。柱や炭治郎が気づけないとなると、並の隊士では尚更ムリな話でしょう。
そして、無一郎の霞の呼吸の一撃を躱したという事にも驚き。炭治郎のヒノカミ神楽も回避しています。その後は禰豆子に蹴られたりなどしていますが「柱の呼吸による技を一度は躱した」という、驚異の回避能力が半天狗本体・怯の鬼にはあります。さすが上弦と言うべきか。
怯の鬼の戦闘スタイル
喜怒哀楽への分裂能力の前に、半天狗本体・怯の鬼の戦闘スタイルについて考えてみます。怯の鬼の戦闘スタイルは、原作でも見られた「頸をわざと斬らせることにより分裂し、段々と数を増やし若く強くなっていく」というもの。
怯の鬼の状態の時は、自分から攻撃することはありません。頸を斬られるまで怯え続けます。原作ではある程度の攻撃を躱した後に、時透無一郎によって頸を斬られました。
ここで気になるのは、弱者が相手の場合の戦い方です。無一郎だったから頸を斬れたものの、並の隊士なら頸を斬るまでいけないと思うのです。霞の呼吸を躱すぐらいの回避能力を持っていますから。
その場合は手を抜くのでしょうか。それとも「恨の鬼」を発動するのか。恨の鬼とは、半天狗本体が最終的に追い詰められた時に発動する擬態です。怯の鬼を心臓にしまっておきながら、恨の鬼によって攻撃する。
しかし、それでも怯の鬼がかなり追い詰められる必要があるため、並の隊士では中々そこまでいけなさそう。というか半天狗も、最初から攻撃を躱さないで素直に頸を斬られちゃえばいいのに。何で避けるんや。実際、頸を斬られるのは本当に怖いのでしょう。心底怯えているのだと思う。
血鬼術 分裂
半天狗の血鬼術は、分裂により数を増やし、若く強くなっていくというもの。分裂体それぞれが強力な攻撃能力を持っています。先述した通り「怯の鬼の頸が斬られること」が第一段階のトリガーとなります。
まず初めに登場する分裂体は、積怒と可楽。斬られた怯の鬼の、残った胴体からは積怒が現れ、頭からは可楽が現れます。この順番はどうやら固定のようです。後に登場する空喜が「分かれるのは久方ぶり」と言っていたからです。最初は積怒と可楽。
そして次の段階は「積怒または可楽の頸を斬ること」が分裂のトリガーとなります。積怒の頸を斬ると、胴体は積怒のまま、頭からは哀絶が登場。可楽の頸を斬ると、胴体は可楽のまま、頭からは空喜が登場します。原作では不死川玄弥が二体の頸をほぼ同時に斬ったため、一気に四体に増えました。一体ずつでも分裂はするはずです。
半天狗の分裂はこの段階までとなります。まだ分裂は可能かもしれませんが、半天狗本体の体力限度や「これぐらいなら大体の鬼狩りは倒せるだろう」という計算のもとで設定しているようです。
分裂体を動かしているのは、半天狗本体の体力。鬼にも血鬼術を使う体力の限界があるのです。そのため体力切れになると、人を喰って回復しなければなりません。四体の分裂体は頸を斬っても死ぬことはありません。半天狗本体の体力が続く限り、分裂体は死ぬことがないのです。
半天狗の分裂体の年齢順についてですが、若い順から哀絶・空喜・可楽・積怒、そして半天狗本体となります。ここからは、喜怒哀楽それぞれの性格や技・特徴を見ていきます。
積怒
喜怒哀楽の怒り担当。老人の半天狗が着ていた服をそのまま着用しています。「腹立たしい」といつも怒っていますが、言動については冷静沈着。
怒りに身を任せるわけでもなく、分析能力や全体を俯瞰する能力に長けています。年長者ということもあり、司令塔的な役割も担う。炭治郎という存在を脅威と判断するや否や、率先して殺そうとする用心深さもあります。
特殊能力は、錫杖から繰り出される強力な雷撃。前線からやや離れた位置から、指揮を執りつつ錫杖による雷撃を放つというのが、積怒の基本的な戦闘スタイル。雷撃の殺傷能力は低いものの、直撃すると身動きを封じられてしまいます。広範囲の攻撃ゆえ回避も難しい。
半天狗の細胞には効かない雷のため、味方を巻き込んで場全体に放っても問題なしという、とてつもなく厄介な技です。また、雷撃を打ち出す錫杖は何本でも精製可能。
可楽
喜怒哀楽の楽しみ担当。とにかく楽しむことを優先している可楽。それは戦いにおいても変わりがありません。この性格は可楽の欠点と言える部分です。楽しむことを優先するあまり、他の分裂体に手を出すなと言ってみたり、結果として禰豆子の反撃を喰らい、積怒には呆れられていました。
可楽の戦闘スタイルは、爆風を生み出す八つ手の団扇による攻撃と、体術がメイン。団扇は巨大化させて威力を上げることも可能。相手を吹き飛ばしたり、壁や地面などに叩きつけたり。団扇の爆風は血鬼術ではないため、団扇を奪われると逆用されてしまいます。禰豆子の腹を貫通する蹴りを繰り出したり、体術も相当なもの。
空喜
喜怒哀楽の喜び担当。他の分裂体とは少し異なり、半人半鳥の容姿をしている空喜。容姿は一番天狗に近い分裂体とも言えます。性格は可楽に似ており、異様なほどのハイテンション。笑顔で人を傷つける愉快犯といった印象です。戦いに喜びを感じる体質で、最初から本気を出さないなど、可楽に似た欠点も持っています。
翼が生えていることにより飛行が可能で、金剛石を砕くと豪語するほどの爪撃と、口から繰り出す超音波がメインの攻撃手段。
空喜は分裂した際「喜ばしい、分れるのは久しぶり」と言っていました。ほとんどの場合、空喜と哀絶の出番はないのでしょう。それだけ積怒と可楽だけのコンビでも、とてつもなく強力な鬼ということです。
哀絶
喜怒哀楽の哀しみ担当。冷めた性格で「哀しい」と後ろ向きな発言が目立ちます。哀絶の攻撃手段は、十文字槍による物理攻撃一本。その威力は強力で、人体に穴をあけるほどの威力の突きを繰り出すことができます。対人間の殺傷能力という面では、哀絶の槍が一番強力。
原作では死なない不死川玄弥に翻弄されましたが、並の人間ならすぐに串刺しにされて終わりでしょう。哀絶は作中で一つだけ技を使っています。その名も「激涙刺突」。前方の5方向に突きを繰り出す技。これにより玄弥は体中を穴だらけにされました。炭治郎が喰らっていたら死んでいたでしょう。
強すぎる半天狗
積怒・可楽・空喜・哀絶。普通の隊士一人なら、積怒と可楽だけでも勝てる見込みはありません。柱でも一人で勝つことは難しいでしょう。
積怒の雷撃で動きを封じられ、可楽の爆風で地面に叩きつけられて終了。可楽は強力な蹴りを繰り出すこともできます。単純な体術だけでも、人を一人屠る程度は容易いことでしょう。
奇跡的に可楽と積怒の頸を斬れたところで、そこからまた増えるのです。こう考えると「半天狗がいかに強力な鬼なのか」ということがよく分かります。
本体の頸を斬らなければ死なない半天狗。まさに柱三人はいないと倒せない。さらに本体を見つける探知能力、本体が隠れた場合に見つける透き通る世界が必要なため、人数だけいたら勝てるというものでもありません。強すぎる半天狗。
まとめ的なもの
今回は、テレビアニメ刀鍛冶の里編・第3話に初登場した、半天狗の分裂体・喜怒哀楽についてまとめてみました。四体にまで分裂し、本体の体力が尽きるまで死なない鬼。さすが上弦の肆といったところです。
みなさんは喜怒哀楽のうち誰がいちばん好きですか?中盤以降、いよいよ半天狗の最恐の姿も登場します。ますます盛り上がっていくであろう刀鍛冶の里編。というわけで今回の記事は以上となります。それではまた。