《血を操る魔法》とフェルンに敗れた理由を徹底解説
『葬送のフリーレン』に登場する魔族リュグナー。断頭台のアウラ配下の「首切り役人」として、自身の血液を操る魔法でフリーレン一行を苦しめました。本記事では、彼の能力や作中での活躍、そしてフェルンに敗れた最期までを詳しく解説します。
『葬送のフリーレン』に登場するリュグナーは、七崩賢の一人である断頭台のアウラが率いる「首切り役人」のリーダー格を務める魔族です。
自身の血液を操る魔法《バルテーリエ》を駆使し、和平交渉を装ってグラナト領への侵攻を企てました。
その名前が示す通り、欺瞞に満ちた行動が特徴です。
本記事では、彼の能力や作中での活躍を詳しく解説します。
リュグナーの基本プロフィール
リュグナーの声優は諏訪部順一氏が担当されています。
彼の人物像は以下の通り整理できます。
- 冷静沈着な理論家
感情に流されず、常に論理的に物事を進めるタイプですね。 - 魔法への独自の美学
魔法の発展には「努力と研鑽こそ意味がある」と考えており、短期間で魔法を極める天才的な存在を嫌う一面があります。 - 魔族としての本質の肯定
自らを「言葉の通じない猛獣」と認識し、その本質を肯定しています。
和平交渉が破綻した際には、暴力を楽しむ自身を自嘲する一面も見せました。 - 「嘘つき」を意味する名前
リュグナー（Lügner）はドイツ語で「嘘つき」を意味します。これは彼の本質を端的に表しており、興味深い事実ですね💡
作中では「父上」という言葉を「人間の心に影響を与える便利な単語」として使い、魔族の非情さを見せつけました。
魔法《バルテーリエ》と戦闘スタイル
リュグナーは自身の血液を自在に操る《血を操る魔法（バルテーリエ）》を主に使用します。
この魔法は攻守両面で非常に優れています。
魔法の能力
- 自在な操作性
血液を鞭のようにしなやかに操り、軌道を変えて死角から攻撃します。 - 防御への応用
血液を硬化させることで、盾として防御に用いることも可能です。 - 追跡能力
魔力を込めた血液を付着させ、発信機のように敵の居場所を探知できます。 - 驚異的な耐久力
魔法使いでありながら非常にタフで、脇腹を抉られるほどの致命傷を受けても、血液で肉体を補い戦闘を継続しました。
フェルンに敗れて上半身の大部分を失ってもなお言葉を発する生命力は、意外な事実です。
戦闘スタイル
- 相手の魔力量を正確に判断し、自身の優位を確信した上で攻撃を仕掛ける、計算高い戦闘スタイルです。
- しかし、フリーレンやフェルンのように、想像を超える戦術を用いる相手には焦りを見せることもありました。
作中での活躍と名シーン
リュグナーは、断頭台のアウラ配下として、グラナト領への再侵攻計画で重要な役割を担いました。
グラナト領への潜入と策略
- 80年前の侵攻失敗を踏まえ、リーニエとドラートを伴い、和睦交渉を装って主都に潜入しました。
- 真の目的は、主都を守る結界を内側から解除し、アウラの本隊を招き入れることでした。
- 魔族を憎むグラナト伯爵に対し、息子を亡くした彼の心情を逆手に取り、情に訴えかける策略を用います。
私もあなた方に殺された父上の部屋はそのままにしてあります。もう止めにしませんか。
- しかし、この「父上」という言葉は方便に過ぎません。魔族に家族の概念はなく、「人間の心に影響を与える便利な単語」として利用しただけでした。
後にリーニエから「『父上』って何？」と問われ、「何だろうね？」と笑って答える冷酷さを見せたのは、魔族の本質を表す名シーンですね。
敵対の露呈とフェルンとの対峙
ドラートが独断で牢を襲撃したことで、一行の敵意が露呈。
リュグナーは兵士を返り討ちにします。
結界解除を強要するため伯爵を拷問し始めますが、フェルンとシュタルクの奇襲により伯爵を奪還されてしまいました。
リュグナーは自身の血の痕跡を頼りに二人を追跡し、フェルンと対峙することになります。
フェルンとの決戦と最期
リュグナーはフェルンの魔力を自分より低いと判断し、優位を確信して攻撃を仕掛けました。
しかし、彼は想像を絶するフェルンの魔法の射出速度と手数に対応できず、徐々に追い詰められていきます。
戦いの最中、リーニエが倒されたことに気を取られた一瞬の隙を突かれ、フェルンの放ったゾルトラークを受けて敗北しました。
最期の瞬間、リュグナーはフリーレンと同様にフェルンも魔力量を偽っていたことに気づき、彼女を罵倒します。
卑怯者め…お前達は魔法使いの風上にも置けない…
それに対しフェルンは冷静に事実を認め、師の教えを肯定する言葉で返します。
この対比は、両者の価値観の違いを際立たせており、非常に見応えがありますね。
それはフリーレン様が一番よくわかっている事です
まとめ
リュグナーは、『葬送のフリーレン』において、冷徹な理論と狡猾な策略を駆使した強敵でした。
彼の魔法《バルテーリエ》や驚異的なタフネス、そして魔族の本質を体現した言動は、物語に大きな緊張感をもたらした重要なキャラクターと言えるでしょう。
